入稿データ作成ガイド

テンプレートを使う場合、以下のガイドラインを参考にデザインを配置してください。

• ピンクのライン（仕上がり線）: 印刷後に見える最終的なサイズを示します。この範囲内に重要な要素を収めてください。
• ブルーのライン（余白線）: 裁断で切れてしまったり、セットした際にフレームや縫製が重ならないように、文字や重要な図柄は、このラインより内側に配置してください。

仕上がり線付近に重要な要素があると、裁断ミスで切れてしまう可能性があります。余白線内に収めれば、意図しないトリミングを防げます。

塗り足しの設定方法

テンプレートの緑のライン（塗り足し線）は、裁断時の余白や加工範囲を示します。背景やデザインが仕上がり線までしかないと、裁断がずれたときに白い隙間ができます。これを防ぐため、塗り足し線までデザインを広げて配置してください。

RGBとCMYKでは表現できる色の範囲が異なり、印刷向きのCMYKはモニター向けのRGBよりも色域が狭いため、変換時に色味が変化することがございます。RGBで作成した場合と比べてCMYKで作成した方が印刷時の色の印象が変わりにくいため、デザインはCMYKモードで作成してください。

新規ファイル作成時の設定

①「ファイル」メニューから「新規」を選択
②詳細オプションで「カラーモード」をCMYKに設定

作業中のモード変更

「ファイル」メニューから「ドキュメントのカラーモード」を選び、CMYKを選択してください。

※RGBまたは特色で入稿された場合、当店にて自動的にCMYKモードに変換しますが、色の調整は行っておりませんのでご了承ください。
※CMYKで5%以下に設定された色は、モニター上では見えても、印刷では再現されない（見えない）可能性があります。同様に、5%以内の濃度差（例：K100%からK95%のグラデーションなど）も、印刷時に色の差がほとんど出ない場合があります。デザイン時にはご注意ください。

文字にアウトラインをかけていない場合、別のパソコンでデータを開いたときに文字のフォントが置き換わったり、文字間隔が変わってレイアウトが崩れたりする可能性があります。そのため、すべての文字をアウトライン化してください。アウトライン化することで文字が図形に変換され、フォントがなくても正しく表示されるようになります。

アウトライン化の手順

①「選択」メニューから「すべてを選択」をクリックしてデザイン全体を選択
②「書式」または「文字」メニューから「アウトラインを作成」を選択して適用

※ロックされたレイヤーやオブジェクト、非表示の要素があるとアウトライン化できないので、事前にロックを解除してください。
※アウトライン化後に「フォントの検索・置換」で残ったフォントがないか確認してください。フォントが表示された場合は、アウトライン化が不完全です。

デザインにリンク形式の画像を使用した場合、適切に準備しないと「リンク切れ」という状態になり、画像が表示されなくなってしまいます。その結果、印刷時に画像が抜けてしまう可能性があります。リンク形式の画像を使用する場合、以下の方法でデータを準備して入稿してください。

画像を使用する際、解像度が適切でないと印刷時に問題が発生する可能性があります。Illustratorの場合、ベクター部分は解像度に依存しないため、配置画像の長辺サイズ（印刷時の実寸サイズ）に応じて以下の推奨解像度を目安に設定してください。

解像度が低い場合

解像度が低い画像は、画面上ではきれいに見えても、印刷するとモザイク状に粗く仕上がってしまうことがあります。特に文字や細かいデザインが含まれる場合、視認性が大きく損なわれる可能性があります。

解像度が高すぎる場合

逆に解像度が高すぎる画像を使用すると、データが重くなり、プリンターに負担がかかり、印刷時にエラーが発生することがあります。解像度が大きすぎる場合は、画像編集ソフト（例：Photoshop）を使用して適切な解像度に調整してください。

推奨解像度の目安

※解像度を下げることは可能ですが、元画像が低解像度の場合、ソフト上で数値を上げても画質は向上しません。スキャンや撮影の時点で適切なdpiを設定してください。

不要なオブジェクトやレイヤーがデータ内に残っていると、非表示であっても印刷時に意図せず表示されてしまう場合があります。 また、テキストツールで画面をクリック後に何も入力せずに他の操作に切り替えると「孤立点（ゴミフォント）」と呼ばれる不要な情報が残り、データ容量が無駄に大きくなり処理に影響を与えることもあります。 入稿前には、印刷に不要なオブジェクトやレイヤー、孤立点が残っていないかを必ず確認し、不要なデータは削除してからご入稿ください。

孤立点の確認方法

「選択」メニューから「オブジェクト」→「孤立点」を選択してDeleteキーで削除してください。

※非表示レイヤーが含まれたまま入稿された場合、当店で削除する可能性があります。非表示データは印刷に反映されないため、入稿前に必ず確認してください。

入稿データはAdobe Illustrator（.ai）形式で保存してください。Illustrator形式以外での入稿は、当店での正常な処理が保証できない場合があるため、必ず.ai形式をご利用ください。

保存手順

以下の手順と設定に従ってデータを保存してください▼

①「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択し、Adobe Illustrator（.ai）形式を選びます。
②以下の内容で書き出してください：

• 作成したバージョンを選んで保存：使用しているIllustratorのバージョンを指定してください。
• フォント：100%（フォントはすべてアウトライン化してください。）
• PDF互換ファイルを作成：オン
• リンクファイルを埋め込む：オフ
• ICCプロファイルを埋め込む：オフ
• 圧縮を使用：オン

※データの互換性を保つため、作成したIllustratorのバージョンで保存してください。
※アウトライン化されていないフォントがある場合、別の環境で開いた際にレイアウトが崩れる可能性があります。

入稿前に確認用データを書き出してプレビューし、レイアウトや画像、フォントが正しく表示されるか確認してください。印刷前に問題を検出することで、不備を防ぐことができます。また、この時書き出した確認用PDFまたはJPGを出力見本として同梱してご入稿ください。

確認用データの書き出し手順

以下の方法で軽量な確認用データを生成してください

• PDFの場合：「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択し、Adobe PDF（.PDF）形式を選びます。「最小ファイルサイズ」プリセットを選択して保存してください。
• JPGの場合：「ファイル」メニューから「書き出し」→「WEB用に保存」を選びます。JPEG形式をプリセットで選択し保存してください（画質は中またはやや高画質を容量に合わせて選択してください。）

※PDF形式のファイルは確認用データとして使用します。出力には使用しませんので、ご留置ください。
※文章の誤字脱字や、配置ミスなどデザインの内容確認は当店では行っておりません。入稿データの内容に誤りがないかは、必ずお客様ご自身でご確認ください。

Photoshopで印刷用データを準備する際、解像度が適切でないと印刷時に問題が発生する可能性があります。以下の点に注意して、適切な解像度の画像を準備してください。

解像度が低い場合

解像度が低い画像は、画面上ではきれいに見えても、印刷するとモザイク状に粗く仕上がってしまうことがあります。特に文字や細かいデザインが含まれる場合、視認性が大きく損なわれる可能性があります。

解像度が高すぎる場合

解像度が高すぎる画像を使用すると、データが重くなり、プリンターに負担がかかり、印刷時にエラーが発生することがあります。長辺が2mを超える大型サイズの場合『イメージ』→『画像解像度』からピクセル数を確認し、10,000pxを超えないようにしてください。超える場合は、解像度を下げるか実寸の1/2や1/10に縮小し、300～600dpiに設定してください。

推奨解像度の目安

※解像度を下げることは可能ですが、元画像が低解像度の場合、ソフト上で数値を上げても画質は向上しません。スキャンや撮影の時点で適切なdpiを設定してください。

RGBとCMYKでは表現できる色の範囲が異なり、印刷向きのCMYKはモニター向けのRGBよりも色域が狭いため、変換時に色味が変化することがございます。RGBで作成した場合と比べてCMYKで作成した方が印刷時の色の印象が変わりにくいため、デザインはCMYKモードで作成してください。

新規作成時の設定
「ファイル」メニューから「新規」を選び、詳細オプションで「カラーモード」をCMYK、8bit/チャンネルに設定してください。

作業中の変更
作業中にモードを変更する場合は、「イメージ」メニューから「モード」を選び、CMYK、8bit/チャンネルに設定してください。

※RGBまたは特色で入稿された場合、当店にて自動的にCMYKモードに変換しますが、色の調整は行っておりませんのでご了承ください。
※CMYKで5%以下に設定された色は、モニター上では見えても、印刷では再現されない（見えない）可能性があります。同様に、5%以内の濃度差（例：K100%からK95%のグラデーションなど）も、印刷時に色の差がほとんど出ない場合があります。デザイン時にはご注意ください。

テキストレイヤーが文字化けを防ぐため、必ずラスタライズ化してください。ラスタライズ化すると、テキストが画像として固定され、フォント依存がなくなります。

ラスタライズ化の手順

①テキストレイヤーを右クリックしてメニューを開きます。
②「テキストをラスタライズ」を選択してください。

印刷データの入稿では、不要なレイヤーを削除し、すべてのレイヤーを結合（画像を統合）してご入稿ください。これにより、データの一貫性が保たれ、印刷時のエラーを減らすことができます。

レイヤー統合の方法

「レイヤー」メニューから「すべてのレイヤーを統合」を選択してください。

※レイヤーを統合すると、すべてのレイヤーが1つのレイヤーにまとめられ、編集ができなくなります。一度統合を行うと元に戻せないため、統合前のデータを別のファイルとして保管してください。
※レイヤーが統合されていない場合や不要なレイヤーが残っていると、印刷所で意図しない表示やエラーが発生する可能性があります。必ず確認してから入稿してください。

入稿データはPSD形式またはTIFF形式で保存してください。Photoshopで作成したデータはレイヤー情報を残さず必ずレイヤーを統合した状態で保存してください。

保存手順

以下の手順に従ってデータを保存してください▼

①「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択し、PSDまたはTIFF形式を選びます。
②TIFF形式の場合「TIFFオプション」で以下の設定を有効にしてください：

• 画像圧縮：「LZW」を選択してください。
• ピクセル順序：「インターリーブ(RGBRGB)」を選択してください
• バイト順序：Windows環境の場合は「IBM PC」、Mac環境の場合は「Macintosh」を選択してください。

入稿前にデータと確認用データを書き出してプレビューし、レイアウトや画像、フォントが正しく表示されるか確認してください。印刷前に問題を検出することで、不備を防ぐことができます。また、この時書き出した確認用PDFまたはJPGを出力見本として同梱してご入稿ください。

確認用データの書き出し手順

以下の方法で軽量な確認用データを生成してください

• PDFの場合：「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択し、Photoshop PDF（.PDF）形式を選びます。「最小ファイルサイズ」プリセットを選択して保存してください。
• JPGの場合：「ファイル」メニューから「書き出し」→「書き出し形式」を選びます。JPG形式をプリセットで選択し保存してください（画質は4～6程度を容量に合わせて選択してください。）

※PDF形式のファイルは確認用データとして使用します。出力には使用しませんので、ご留置ください。
※文章の誤字脱字や、配置ミスなどデザインの内容確認は当店では行っておりません。入稿データの内容に誤りがないかは、必ずお客様ご自身でご確認ください。